こんにちは、のんです。
まだまだ治安の悪いイメージのあるメキシコですが、実際のところはどうなのか?
2019年5〜6月にメキシコを1ヶ月半に渡り一人旅してきたので、その時の様子を実際に旅したルートを添えて記していこうと思います。
メキシコ一人旅のルート
私はトロント、カナダでワーキングホリデーをしていたので、日本に帰る前にどこか長期で旅行に行こうと考え、カナダからほど近いメキシコを選びました。
私がメキシコを1ヶ月半旅した実際のルートはこんな感じ。
カンクン(+トゥルム)→オアハカ→プエブラ→メキシコシティ→タスコ→ベルナル→ケレタロ→サンミゲルデアジェンデ→グアナファト→グアダラハラ
カンクンは流石に一人旅は寂しいので(笑)、トロントから友達とともに訪れ、トゥルムから一人旅をスタートさせました。
メキシコ内の主な移動手段は長距離バス(とても安い!)。
カンクンからオアハカへは直接アクセスできないため、カンクンからメキシコシティへ飛行機で移動し、そこからバスに乗り換えてアクセスしました。その他の都市間の移動は全てバスです。
どこの街にも良さがあるのですが、強いておすすめを挙げるならこの4か所に決まり!(カンクンは王道すぎるので今回は除外しますね。もちろん素晴らしかったです!!)
4位 オアハカ
メキシコシティからバスで7時間(多くの人は飛行機を使いますが、貧乏旅行なので節約。バスで約3000円)のオアハカ。
オアハカはメキシコ南部にある街で規模もそこまで大きくないので、のんびりした雰囲気。
中心街はこんな可愛らしい街並みが広がっており、お散歩をしながらカメラのシャッターが止まりません!
夜になっても多くの人がいたり、毎日のようにお祭りが行われているので、女一人でも安心して夜まで外にいることができました。
そしてオアハカ、可愛い街だけではなくバスでこんな絶景を見ることができるんです!
オアハカからバスで2、3時間山道を進み突然現れるのがこちら、イエルベエルアグア!
天然の炭酸水が湧き出ており、不思議な絶景が広がっています。
標高が高く、吹き抜ける風が本当に気持ちいい!
メキシコ旅行一番の絶景でした。
3位 サンミゲルデアジェンデ
暖色の街並みが広がり、絵本の中に迷い込んだような気分にさせてくれるサンミゲルデアジェンデ。
メキシコシティからバスで4時間ほど(3000円くらい)北に移動したところにあります。
石畳の道を歩いているとお洒落なセレクトショップやカフェ、アートギャラリーを見つけることができます。
小さな街ですが、一度は尋ねるべき素晴らしいところ!
そして美しいのはマジックアワー。
どうですか?私は滞在中毎日ここに来るほど気に入ってしまいました!
最近では日本でも人気が高まっているようですが、欧米からの観光客の姿を多く見かけました。
2位 タスコ
クラシックカー好きには堪らない、白い街並みと白のビートルがアイコンのタスコ。
メキシコシティからバスで3時間ほど南西の山間部にある小さな街です。
この街はかつて銀の採掘場として栄え、街を歩けばたくさんのシルバーアクセサリー屋さんを見ることができます。
白のクラシックビートルはこの街の公式タクシーとして活躍しており、オンボロのビートルたちがその辺を駆け回っています。それが本当に可愛い!
この街を尋ねる時期としておすすめなのは週末。
ここでは毎週末大規模の青空マーケットが開催されており、1日では見きれないほどのシルバーアクセサリーが売られています。
街にあるアクセサリー屋さんよりも種類が豊富で、しかも格安で本物のシルバーアクセサリーを手に入れることができるので、国内外からたくさんの人が訪れます。
私も天然石を使ったシルバーリングを購入しましたが、なんと600円!安すぎ!
街から乗合バスで30分ほど移動したところには、こんな癒しスポットもありましたよ。
こちらは天然温泉(冷たいけど)のようで、地元の人たちが楽しむ隠れスポットでした。
1位 グアナファト
さてさて一番思い出深いのがこちら、言わずと知れたグアナファト。
“おもちゃ箱をひっくり返したような街”と形容されるグアナファト。こちらは先ほど紹介したサンミゲルデアジェンデからバスで1、2時間のところにあります。
カラフルな街が迷路のように広がっており、宝探しのような気分で街歩きをすることができます。
観光客がたくさん訪れているので賑やかですが、その分カフェやお店もいっぱい!
有名なピピラの丘では、こんな絶景を見ることができます。
この街では、地元民の生活をすぐ近くで垣間見ることができるので、メキシコのリアルな姿が分かると思います。
ミイラの博物館なんかもあったりして、非常に興味深かったですが、ミイラたちが整然と並べられておりちょっとグロいので、写真は自重します…(笑)
メキシコは危ない?!
さてさて本題の、メキシコは本当に治安が悪いのか問題。
私が尋ねた街は全て治安が良く、夜でも問題なく一人で歩くことができました。メキシコシティを除いては(笑)
そうなんです、メキシコシティだけはちょっと不穏な空気が漂います。
とは言っても本当に治安が悪いと言われている場所(観光地からほど近いテピトなど。ドラッグや銃の売買が行われているようです)に行かなければ危険な思いをすることはないんですけどね。
観光地エリアはまず大丈夫。たくさんの人がいるので活気があります。
ストリートにはたまに浮浪者がいたりして、日が暮れたらむやみに出歩かない方が良さそうな雰囲気でした。
そして気をつけるべきは電車やバスの中です!
特に電車は薄暗く、人口密度が高いのでスリが多いそうです。
電車に乗っていると、小さな子供や年配の女性がお金を求めて徘徊していることも多々あります。
現地で出会った方には、「特に若者の集団には気をつけて!」と言われました。彼らは集団でスリを行なっているようで、観光客は狙われやすいそう。
バックやリュックは口が閉まるものを選び、絶対に前に抱えて持つよう気をつけていれば、被害に遭うことはないと思います。
ポケットにケータイ、財布は取ってと言ってるようなものなので、もちろんダメです!
私は1ヶ月半一人旅をしていましたが、以上のようなことを気をつけていたため、一度も危険な思いをすることはありませんでした。
メキシコでは不思議なことにほとんどアジア人の観光客を見かけませんでした。
そのためどこへ行っても現地の人々からの視線を浴びます(笑)
アジア人は観光客として非常に目立ちやすいため、スリ対策をしっかり行なって観光を楽しみましょう^^
安心してください、メキシコ本当に良いところですから。
メキシコ一人旅で困ったこと
1 英語が全く通じない
困ったこと圧倒的第1位。メキシコでは英語がほとんど通じません。スペイン語です。
“メキシコはアメリカの隣だし、観光地では英語伝わるでしょ〜”と思っていましたが、甘かった!
実際英語が伝わったのは一部のホテルのフロントと、英語を勉強したorアメリカに住んでいたことのある一部の地元の人たち。
流石にメキシコシティや駅、観光案内所は英語が伝わるだろうと思うかもしれませんが、そんなことないです(笑)
ただ、カンクンは観光地として栄えているので、ほとんどの場所で英語が通じるので安心してくださいね。
私はメキシコ旅行前に、スペイン語が母国語のハウスメイトがいました。彼から、「メキシコは英語が通じないから、これくらい覚えておけ!」と、簡単なスペイン語を教わっていたのですが、これが非常に役に立ちました。
例えば、数字の1〜10、基本的な挨拶、トイレはどこ?、いくら?などなど。
〇〇はどこですか?って聞けたは良いけど、その答えがまるで何言ってるか分かんない問題は常に発生していましたけどね(笑)身振り手振りなんとかなります。
2 カードがほとんど使えない
メキシコでは、観光客用の高めなレストランやカンクンエリアを除いてほとんどカードが使えません。
街中にあるトイレも有料となっているところが多く(大体5ペソ)、小銭を持っていないとトイレを使えないなんてことも。
そのためある程度現金を持ち歩く必要があります。
しかしメキシコペソはメキシコを出てしまえば紙切れ同様に価値の低い通貨なので、必要な分だけATMなどで降ろすのが良いかと思います。
バスは5ペソくらいで乗ることができ、しかもお釣りを用意してくれているので細かい小銭がなくても安心です。
カンクンや一部のお店では、アメリカドルを使える場所もありますよ。
メキシコは物価が非常に安く、タコスは30円、ビールも100円くらいで天国のような場所でした!
3 午後は日差しが鬼のように強い
私がメキシコを訪れた5、6月は最も暑く日差しが強い時期でした。朝は気持ち良いのですが、午後になるとそれはそれは日差しが強い!
暑さで疲れてしまうので、午後はホテルで昼寝して(スペイン語圏らしくシエスタ♪)、夕方からまた外に出る、というようなスタイルを送っていました。
メキシコ一人旅での必須アイテム
1 オフラインで使えるGoogle翻訳
一番困ったスペイン語問題を助けてくれるのがGoogle翻訳!
便利なことに、あらかじめダウンロードしておけば、オフラインでも翻訳機能が使えちゃうんです。
たとえ翻訳が上手く機能しなかったとしても、メキシコ人は親切なので、一生懸命考えてくれますし、力になってくれるはずです。
もしあなたが英語を使えるなら、英語⇆スペイン語で翻訳することをおすすめします!
日本語⇆スペイン語だとおかしな文章になってしまうことも多々あるのですが、英語とスペイン語は文法が似ているからか、翻訳が成り立つことが多いです^^
ちなみにメキシコでは、意外にほとんどのお店でWi-Fiを使うことができますよ!
2 日差し対策
メキシコは非常に日差しが強く、地面からの照り返しもかなりのもの。
帽子やサングラスがあると過ごしやすいと思います。
あと忘れちゃいけないのが水分補給。メキシコの水はあまり綺麗ではなくとても飲める水ではないので、ペットボトルの水を買いましょう。確か1Lあたり50円くらいで、水も格安でした。
3 カーディガンなどの羽織もの
メキシコ内を移動するのにバスが主な手段となりますが、バスが鬼のように寒いことがあります。
基本的に冷房をガンガンに効かせているので、冷房の風が苦手な方や寒がりな方は羽織必須です。
逆に冷房が全く効かず、汗だくになった時もありましたが、そこはメキシコなので。ご愛嬌です。
4 地図アプリMoovit
Moovitを使えば、バスの番号や乗り換えがすぐに分かります!
Google Mapでも電車の案内はしてくれるのですが、バスに至ってはMoovitの方が正確でした。
ただ、バス乗り場が非常に分かりずらい!
バスの表示がないこともしばしばで、なんとなく人が集まってるからバス待ちなのかなー?って感じで乗り場を見つけてました。
バスのナンバーも分かりやすいものではなく、フロントガラスに手書きで書かれていることも多いので、目を凝らして確認する必要があります(笑)
重要なのが、「乗るよ!!」という意思表示をすること!じゃないとバスは止まってくれません。泣 しっかり手でサインを出しましょう。
そしてお気づきかも知れませんが、もちろん時間通りになんて来ませんので、時間に余裕を持って行動しましょう!
5 虫除けスプレー
メキシコ、蚊多いです(笑)
私はホステルやバックパッカーズなどの安宿を転々としていたのですが、100%の確率で冷房はありませんでした。(扇風機はありました)
そのため窓を開けて寝るのですが、網戸なんてものはないので、全身蚊に刺されて痒さで目を覚ますこともしばしばありました…
耐えきれず、メキシコのドラッグストアで虫除けスプレー(Anti Mosquito Spray)を買い、その後は悩まされることがなくなりました。
立派なホテルではそのようなことはないかも知れませんが、安宿を考えている方は日本から持参した方が良さそうです。
メキシコは親切な人が多い温かい国だった
私はメキシコ中を1ヶ月半かけて一人旅しましたが、一度も危険な思いをすることなく過ごすことができました。
しかしそれは、旅人として最低限気をつけることを知っていたからかも知れません。
実際、メキシコ人の友達は口を揃えて「一人旅、特に女の子の一人旅はあまりおすすめできない」と言います。
日本でも、“メキシコは危ないから行かない方がいい”という固定概念がまだまだありますが、いざ行ってみたら素晴らしく、大好きな国になりました。
噂やイメージだけが先行し、あまり多くの人が訪れていないのが残念に思います。
メキシコには素敵な街がたくさんあり、メキシコ人は陽気で明るくとても親切です。これからもこのブログやインスタを通して、メキシコの魅力を伝えていけたらなと思っています^^
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