プエブラで心もお腹も満たされよう♡

Mexico
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メキシコシティからバスで2時間ほどのところにあり、世界遺産にも登録されている歴史都市プエブラ。

スペイン植民地時代のコロニアル文化と、キリスト文化が色濃く残り、素敵な街並みが広がっています。”タラベラ焼き”という陶器の街としても有名ですが、美食の街としても有名です。

また、プエブラの街には天使にまつわる伝説が複数残っており、”天使の街”とも呼ばれています。

歴史を感じる荘厳な建物からメキシコらしいカラフルで可愛い街並みを楽しむことができ、日本では味わうことのできないメキシカングルメに出会える♡ そんなイチオシのプエブラの魅力を紹介していきます!

通り一本違えば別世界!カワイイとカオスが混じる街

今回私はオアハカから、長距離バスでおよそ5時間かけプエブラにやってきました。

道中隣の席のメキシコ人のオジサンにしつこく絡まれて、それはそれは疲れるバス旅となりました・・・。

オアハカについて記事を書いてますので、こちらも良かったらご覧ください♩

さて、まずはプエブラがどんな街なのかブラブラ散策。

ソカロの周りに市街地が広がっているので、まずは宿からソカロ方面に向かって歩いてみました。

街並みは整理されていて、とても歩きやすく綺麗!歴史を感じる建物も多いですが、大都市とだけあって様々なお店が並んでおり、飽きずにどんどん進めます。

ん?歩いていると何やらおじいさんの着ぐるみが愛想を振りまいています。

こちらはメキシコで全国展開されている薬局で、この着ぐるみには各地で会うこととなりました。

一番愛想あったのはここだったかな。反対側の道を歩いていましたが、私にも手を振ってくれました。ほっこり可愛いです。

お水も比較的安く売ってるので、喉乾いたときにもこおじいさんのお店使えますよ。

そうこうしているうちに広場が見えてきます。

Zocalo / Catedral de Puebla

街の中心ソカロは広場になっており、ベンチが並んでいます。ちょうど木陰になっており、たくさんの人が休憩をしたり、子供たちが駆け回っていました。

写真奥に見えるのが大聖堂(Catedral de Puebla)で、この街のシンボル的存在。外見も内部も非常に美しいです。夜のライトアップやプロジェクションマッピングも行われており、こちらの記事でももう少し先で紹介しています♩

ソカロの周りにはずらっとレストランや土産物店が並んでいます。このあたりには、メキシコ人だけでなく観光客もたくさんいました。

アーケードを進んでいくとさらに小さなお店がたくさんあり、日本の商店街のような雰囲気です。

この一角は本当に街並みが綺麗で、メキシコにいることを忘れそうです!(失礼)

教会も色々なところで発見しました。タイルの柄やデザインが他の都市では見ないような凝ったものが多いです。

中心部の歴史地区では、このようなタイルの装飾を施された建物が多く並んでいます。

中心から少し離れていくと、カラフルな世界が広がっていました!

こんな可愛い通りも見つけました。多分プエブラで一番カラフルな家々が立ち並ぶエリアがこの辺になると思います。

入り口のデザインもですが、草花も上手く融合されていて本当に可愛い♡

レストランや雑貨屋さんが多くあるエリアなので、おすすめです!

ピンクの壁が映える素敵なブティック。ビーチ系のものを取り扱っていました。

googleマップで“6スール通り”と書かれたストリートがとっても可愛いので要チェックです♡

大体の場所はこちら↓

さらに歩いていくと、額縁のや天使の羽のモニュメントもありました。

あいにくひとり旅だったので、風景しか写真を撮っていませんが、プエブラにはたくさんの写真スポットがありましたよ。絶対これから女子旅に人気になると思います!

メキシコらしい、地元の生活感が漂うエリアもありました。

メキシコではほとんどの場所でトイレが有料です(5ペソのところが多い)。

この写真は公衆トイレ(Sanitario Pablico)なのですが、看板でさえモジモジしているではありませんか・・・

トイレの入り口にトイレ番(?)の人がいて、その方にお金を渡してトイレットペーパーをもらう仕組みです。

お金をとっているだけあって、驚くほど汚いところはなかったと思います。プエブラではありませんが便座がそもそもない所もありましたけどね・・・(小声)

このエリアには地元の人が買いに来るような八百屋や生活用品店、玩具店が多くあり、地元民で賑わっていました。観光客はほとんど見なかったです。

写真では伝わりませんが、結構カオスでごちゃっとしているエリアになるので、こんな感じの場所を通る時はスリ等に注意した方が良さそうです。

プエブラは夜の景色も美しい

装飾の美しい建物が並ぶ歴史地区では、夕暮れ以降もロマンティック♡

まずは、街が一望できるテラスで夕暮れ時を堪能するのはいかがですか?

Amparo Museum(アンパロ博物館)

アンパロ博物館は、プエブラの観光地を調べたら必ずと言っていいほど紹介されている有名なスポットです。

メキシコにまつわる展示物や書物が展示されているだけではなく、現代技術をふんだんに使ってユニークな手法でメキシコの歴史を伝えています。

上の写真では、古代のメキシコ人の行動をアニメーションで楽しむことができました。

私がイチオシなのは、この博物館の最上階にあるカフェ。

昼間でも十分美しい景色が見ることができると思いますが、夕暮れ時はこんなに素敵♡

通常18時までなのですが、金・土曜日だけは22時まで開いているので、心ゆくまでのんびりすることができます。

なお、こちらのカフェは博物館内になりますので、カフェのみの利用でも博物館の入場料(35ペソ)がかかってしまいます。せっかくなので、メキシコの歴史も学んでいきましょう♩

夜のCatedral de Puebla

夜にソカロ周辺に戻ってくると、こんなに素敵にライトアップされた大聖堂が迎えてくれました。

正面では、プロジェクションマッピングが行われていました。

メキシコでこんな最新技術が見られるとは・・・(失礼)

大勢の人が集まり、大人も子供も釘付けになっていました。なかなか見応えのあるショーになっているので、ぜひ見てみてください。

調べてみると、このショーは金・土曜日限定のようですので注意。

ちなみに、ショーをやっている間は、大聖堂外装自体のライトアップはしていませんでした。

グルメ天国プエブラで食べたいローカルフード

ユネスコの無形文化遺産にも登録されているメキシコ料理ですが、その発祥地はここプエブラと言われています。

ローカルフードからプエブラの伝統料理まで食べ歩いて来ました!

セミータス(Cemitas)

お腹すいたら、まずはこれ食べてみて!

ハンバーガーのような見た目ですが、甘めのバンズにミラネサ(ビーフカツやチキンカツなどお店による)、アボカド、オアハカチーズ、玉ねぎ、香草などがぎっしり挟まれています。

写真の千切りキャベツのように見えるのがオアハカチーズで、風味の強いさけるチーズみたいな感じ。ぎっしり入っています。

カツとチーズとアボカドのコンビネーションですら最高なのに、病みつきになる美味いタレがかかっていて、想像以上の美味しさでした♡

地元民もよく食べる軽食なので、いろんなところで見つけることができます。そこかしこにCEMITASと書かれているので分かりやすいと思います。

モーレ・ポブラーノ(Mole Poblano)

蒸した鶏肉に、複雑な味わい(良い意味で♩)のソースを絡めて頂くプエブラの伝統料理です。

このソースはチョコレートソース(モーレ)に香辛料やスパイスを混ぜ合わせて作られており、甘味、辛味、苦味、旨味全てを感じられる深い味わいのソースなのです!

想像がつかない味でしょう。

好き嫌いが分かれるそうですが、私は好きでした!柔らかいお肉とソースがよく絡んで美味しかったです。

ぜひここに来たら試してみてくださいね。

チレス・エン・ノガタ(Chiles en Nogada)

こちらもメキシコの伝統の料理。

唐辛子の一種であるポブラノ(ピーマンより大きく、そんなに辛くない)に、挽肉やトマトなどの野菜のみじん切りを混ぜて炒めたもの詰め、クルミの入ったクリームソースとザクロの種をかけた料理です。

なんだかすごい見た目ですが、メキシコ国旗の赤をざくろ、白をクリームソース、緑をチレ(唐辛子)で表しており、メキシコ独立記念日(9月15日)によく食べられているそうです。

唐辛子の中にお肉や野菜、フルーツが詰まっていて、それだけでも十分美味しいのですが、クルミソースとも見事にマッチしていて面白い味わいでした。

日本にはない味付けなので、ぜひぜひ味わってみてください!

ポソレ(Pozole)

ポソレはメキシコ全土で食べることができる伝統的なスープで、白い大粒のコーンが大量に入っているのが特徴です。普通のコーンではなく、cacahuacintle(カカワシントレ)と言う種類のコーンが使われており、味はほとんどありませんが、スープの旨味を吸っていて癖になる味わいです。

ポソレには大きく分けて3種類(赤、白、緑)あります。

こちらはポソレ・ロホ(赤)。唐辛子やスパイスが入っていて辛味があります。

ソカロ近くにあるファミレスで食べたものですが、値段が高いこともあって(とは言っても100ペソしないくらい)具沢山で豪華!とっても美味しかったです。

こちらはポソレ・ビアンコ(白)。もっともベーシックなタイプになります。あっさりしていて、お肉の出汁が効いています!

ちなみにこれは地元の人が食べるような、小さなお店で食べました。40〜50ペソくらいだったと思います。

最後はポソレ・ベルデ(緑)。緑のトマトや香草などが使われているため緑色になっています。

ポソレは、どこのお店で注文してもサイドにみじん切りされた玉ねぎやライム、チチャロン(豚の皮を揚げたもの)、サルサソースが付いてきます!

安くて美味しくてヘルシーなので、旅で疲れた時にぴったりのお気に入りのメキシコ料理です♩

雑貨やお土産もプエブラで探そう

雑貨やタラベラ焼き、お土産が豊富なプエブラでは、ショッピングも外せません♡

見ているだけでも楽しいスポットを紹介します。

アルテサニアス・エル・パリアン市場(Mercado de artesanías El Parián)

お土産を見つけるならここは外せない!

ずらっと商店が並んでおり、衣料品から雑貨まで様々なお土産を見ることができます。

近くにレストランも多く、立ち寄っても損はないです♩人も多くないので、ゆっくり見ることができると思います。

アンティーク市(Callejon del Sapo)

すでに紹介したカラフルな外観が楽しめるCallejon del Sapoのほど近くでは、毎週日曜日にアンティーク市が開催されています。

本当にたくさんの出店があり、色々なものが売られています。日曜日に合わせてプエブラへ足を運ぶ方も多いようで、とても賑わっていました。

日曜のみ開催されているとは知らずに発見したので、ラッキー♡

アンティーク小物、アクセサリー、本、家具、雑貨、アート…etcと見るだけでもワクワクします。

バンドの演奏もありました。メキシコ旅をより楽しい気分にさせてくれます♩

この一帯にはアンティーク屋さんやタラベラ焼きのお店も軒を連ねていますので、ぜひ一軒一軒のぞいてみて下さいね。

カラフルな色合いと独創的なデザインがキュートなタラベラ焼き。

なぜか肝心の食器類は写真を撮り忘れてしまいました。

一足伸ばして①古代都市チョルーラ(Cholula)

プエブラ市街地からバスで1時間ほどでアクセスすることのできる、チョルーラと言う街に行ってみました。

チョルーラの歴史は紀元前200年までにも溯る、アメリカ大陸で最も古い都市と言われています。

プエブラ市街地から直接チョルーラへ行くことのできるバスもあるとネットで見て、それらしきバス停(っぽい場所。メキシコのバス停はバス停と書いてない)で待っていましたが、一向に来る気配がなく・・・(泣)

結局、プエブラ市街地から少し外れた大きなバスターミナル(通称CAPU)に行き、そこからチョルーラ行きのバスに乗りました。

メキシコのローカルバスは本当に分かりにくくて、行き先が書かれていないこともしばしばあるので、現地の人や運転手に何度も確認することをお勧めします。

バスに乗るまでも苦労しましたが、乗ってからも安心できません。

日本のように「次は〜次は○○前〜」などとアナウンスしてくれないので、Google map を片手に、チョルーラの中心部付近に来たのを確認してから降りました。疲れた・・・。

歩いてみると、とっても平和そうな、ローカル感の強い街並みが続きます。

チョルーラといえば、有名なのが丘の上に聳えるこちらの教会。

実はよく見ると壊されたピラミッドの上に建っているんです!

その不思議な見た目の裏には、スペイン侵略の歴史が大きく関与しています。

当時の住民の信仰の中心であったピラミッドは、征服軍によって破壊され、その瓦礫の上にカトリックの教会が建てられたのだとか。

丘のふもとから頂上の教会までは少し登りますが、上からの眺めはとても気持ちよかったです。

座ってのんびりしていると、高校生たちに話しかけられ何やらインタビューを受けることに!

英語の授業の一環で、チョルーラに訪れた外国人に話を聞こう!と言う趣旨だそう。

今回のメキシコ旅では、いろんな場所で珍しいものを見る目で見られ続けていたけれど、彼らにとって、日本人は超外国人らしいです。

メキシコでは英語が全く通じず何度も困った経験があったので、子供達が熱心に英語を勉強していることに正直驚きました。(なんだ、習っているのではないか。とw)

このまま勉強してメキシコ中に広めてくれ〜と一言添えておきました。

そんな思い出のある教会ですが、日差しが強くかなり暑いです。少しの上り坂でも体力を奪われるので、水分補給を忘れずに!

体力を使った後は、ランチタイム♩

大好きなアラチェラ(牛ハラミのステーキ)を頼みましたが、柔らかくてとても美味い♡

チョルーラからプエブラまでの帰路ですが、なんと教会からすぐ近くのところで観光用の電車を見つけてしまいました。行きの苦労はなんだったの・・・。

まだまだ情報量の少ないメキシコ。そんな情報書いてなかったぞー!?・・だからこそ、このブログが誰かの役に立てればと思っているんですけどね。

しかもとっても綺麗で快適。値段も10ペソと安く、バスとあまり変わりませんし、かなり楽でした。

と言うことで、チョルーラへのアクセスは電車がおすすめです!(時刻表はこちら

・プエブラ→チョルーラ

・チョルーラ→プエブラ

メキシコシティに来たらプエブラはすぐそこ!

プエブラには、たくさんの魅力があることを知って頂けたのではないかと思います♩

メキシコシティに来たら寄り道必須のプエブラ。ぜひ足を伸ばしてみて下さいね。

温かい人々と美味しい料理、可愛い街並みが待ってますよ♡

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